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2023年2月18日
木造住宅2階建以下の構造計算|高断熱・高気密のお家づくりはコスモ建設へ

皆さん、こんばんは。今日は暖かったですね。明日はさらに暖かくなりそうです。
昼夜の寒暖差がありますので、風邪などひかぬようにお気を付けください。
さて、今日は少し硬いお話になります。
タイトル通り、木造住宅2階建て以下(延べ床面積500㎡以下)の構造計算についてです。
そもそも、上記の階数や延べ床面積以下であれば、『四号特例』というルールが
あり、四号建築物は、簡易的な構造安全性確認である「仕様規定」※で良いとされて
おり、法第6条の4(建築物の確認の特例)にて、建築士が設計している場合は、
確認申請時の審査が省略されています。
※「仕様規定」とは、3つの簡易な計算方法からなっており、壁量計算、壁配置の
バランス(四分割)、柱頭柱脚の接合(N値計算)となります。
簡単に言ってしまえば、一般的な木造住宅2階建ては、上記の建築物に該当し、
簡易な計算によって建築ができるため、確認申請時には、許容応力度計算による
構造計算をしなくても建築が認められています。これでも、昭和から平成にかけて
様々な震災を機に、耐震性における見方は変わり、平成12年には、品確法などが
スタートし、平成21年には、住宅瑕疵保険などが始まり現在に至っておりますが、
今なお、この特例による木造住宅建築が一般的なのも事実です。
しかし、国内も世界でも地震は発災しており、時事ニュースを見ても、トルコで
甚大な被害に見舞われており、胸が痛みます。
そのような背景もあり、2025年4月以降には、建築基準法の改正法案で「四号特例」
の見直し(縮小)が決まり、木造住宅2階建ての延べ床面積の規模も、500㎡から300㎡まで
縮小され、さらに、200㎡以下の木造住宅も、平屋建て以外の建築は、「仕様規定」は
使えるものの、確認申請時には、構造を検討した計算書が必要になるとの事です。
2025年4月以降は、省エネ基準の義務化と共に構造面においても基準が変わりますので、
今からお家をご計画される方は、この法改正を知らずに建てることなく、しっかりと
住宅会社さんに聞きながら、どのような計算で家づくりをされているのかを確認して
ください。
コスモ建設株式会社としての、お勧めというか、お願いしたい計算方法による住宅は、
【許容応力度計算】による、建築です。
南海トラフ巨大地震や首都直下型地震が、これから30年以内に起きる可能性があると
言われています。また、これらの地震活動の規模は、建築基準法の想定を超える可能性が
あるとも言われています。
そのため、壁量計算などの仕様規定(簡易的)による計算方法ではなく、
「外力を受けて部材にかかる力(応力度)」が「部材の許容できる力(許容応力度)」
以下におさまることを示す計算法による、【許容応力度計算】が、これからの未来に向けた
安心、安全につながる術だと考えています。
豊かな暮らしを実現するためにも、夏涼しく、冬暖かく、そして、強くて頑丈なお家を
ご計画ください。
今日は、読みにくい文章だったと思いますが、最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
感謝